2016年03月27日

管球式ラジヲがやってきた!

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先週、自室に管球式ラジオが貰われてきました。趣味で古い管球式ラジオを修理なさっている方から譲り受けました。松下電器製『UM−385』という機種です。ネットで調べると昭和30年代前半の製品。私より年上ですね。

どうも以前の所有者が棚から落としたのか、ケースの一部割れとスピーカーが外れたのか前面から穴を開けてビス止めしているという程度としては完璧ではありませんが、修復士の方がケース補修されて再塗装されているので見栄えはとても綺麗に修復されています。

ヘタりが激しいであろうコンデンサー類は全て交換されていますので、しっかり鳴ってくれています。自室の鉄筋コンクリート造マンションのベランダ無し閉鎖空間でも、外部アンテナ無しで結構大きな音で鳴ってくれていて驚きです。自作の数石トランジスタラジオとは大きな感度差があります。実に実用的です。

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この製品の特色は、管球式ラジオにしては小ぶりな事と(トランジスタラジオよりはかなり大きいですが)昔懐かしマジックアイが『!』マークの形で光る『1H3』を搭載しているという所でしょうか。ところが『1H3』は非同調で明るく光り、同調時に少し暗くなるという一般的な瞳孔の形をしたマジックアイと正反対の光り方をします。

またこのマジックアイの輝度差が殆ど差が無いので、実用性は残念ながらありません。私自身は中波ラジオの同調は一番低い音になる所へ、と小学生の頃父親に教わりましたしトランジスタ時代にはマジックアイはありませんでしたから音で同調することに慣れていますが、管球式主流時代は同調させること自体が難しいオペレーションだったのか上位機種の象徴だったのでしょうか。

音質ですが、一言でいうと実にマイルドです。現代で好まれるスピーディーで突き刺さるような音は到底出ませんが、中波放送番組の中心となっている人間のトークにはもってこいです。AMの振幅変調は中低音域の厚みが魅力ですが、そこを管球式は強調して聴くことができるイメージ。

中高域もしっかり出るHi-Fi的な音質とは大きく異なった音質傾向ですので音楽聴取にはつまらないと思いますが、トーク番組を中心にラジオを楽しまれる場合には音がマイルドなため聴き疲れが無く好適です。一番電気的に心配なコンデンサー類が全交換されているので、この後もかなり楽しめそうです。

posted by ハリー伊藤 at 23:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ラジヲの製作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月02日

DSPステレオ対応ラジオの製作(基板実装編)

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ステレオ対応DSPラジオの内部構造です。こちらは左側の主回路側。基板は今回ケース寸法に余裕があったので、いつものC基板より大きなサイズをカットして使用しています。メインコンセプトは、基板から外部パーツ間はケーブル配線を極力無くして基板直付けにすることでしたが、実現出来たのは前回達成済のボリューム・スイッチ類と右ケースへの中継用ジャック程度でした。一番面倒なLED周りは結局ケーブル付きになりました。

実は、回路完成後に中波用バーアンテナを仕込んでいない事に気付き、慌てて基板を一部カットして入れようとしたら、この画像の手前ビス止め箇所を割ってしまいしました(汗。とはいえ、中継用ステレオジャックが基板直付けだったので、これでケースを閉じればある程度は基板は固定されるし操作で触れる箇所でもないので、このままとしました。パーツ実装は計画的に。

外部パーツとして最も体積が大きい電解コンデンサーは、わざわざ小型の物を買い求めました。チップ型が小さいかとも思いましたが、通常タイプの耐電圧が低い小型の物と大して体積は変わりませんでした。100μFがかなり小さい物がありましたので、実装がかな楽になりました。電解コンデンサー選び、大事です。後で苦労します。バスコン用には1,000μFも用意していましたが、スペース的に叶いませんでしたので、リファレンス回路の470μFのままです。

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DSPラジオモジュールと入出力&インジケータ用の側面パネル部です。LEDはこれまでちまちま熱収縮チューブで絶縁をしていましたが、面倒なのと固定のため100均で売っているグルーガンで固めてしまいました。冷めるとガッチリ固定されるので重宝します。

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そしてケース実装編で書いた、実装に失敗してやり直したスピーカー部。口径を小さくした訳ですが、捨てる直前だった切り落とした円形部が発掘出来たので、28mm径スピーカー用の穴を開けてこれまたグルーガンで円形プラスチックを固定。前面のパンチングパネルにも両面テープ固定しているので、ほどほど固定された事になるでしょう。ガチオーディオ用ではないので、今回はこれでお茶を濁しました。

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右側ケースです。中継用ステレオジャックとスピーカー、電池ボックスだけなのでスカスカです。何かバラストを積まないと軽すぎで座りが悪いです。こちら側のケースにスイッチ類を積んで主基板の実装を楽にしたかったのですが、中継用ケーブルが三極しかないので諦めました。

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前作からお気に入りの電池ボックス付きケース。見栄えとして既製品の様に仕上がるのと、何より頻繁に電池交換するにもケース開閉を伴わないので、気楽で麗しいです。難点は、単三タイプは厚みがある(当たり前ですが)ので単四型中心になる事と、薄型単四タイプで基板面積を広く取れるものが案外ない事です。

それからこのケースは広い面に凹みがあるので、パンチングパネルを貼り付けるのに具合が良いです。前回と違って角Rが必要でしたが、凹みのお陰で綺麗に仕上がりました。また塗色については、今回もマットブラックではつまらないので、手持ち在庫の濃紺メタリックにしてみました。


気づいたこと

必ずしもスピーカー口径が大きだけでは、高音質ではない
小口径スピーカーでも、そこそこの音質のものもある
慣れた回路でも、実装パーツはしっかりリストアップして
全実装パーツをトレーに入れておけば、レイアウト時に漏れが無い
100均のグルーガンが万能!あとで剥がすことも出来るしなかなか強力






posted by ハリー伊藤 at 06:05| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ラジヲの製作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月01日

DSPステレオ対応ラジオの製作(ケース実装編)

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前作のポケットラジオでFM放送も手に入れた事で、中波局のAM放送とワイドFM放送をノイズの具合によっては使い分けているのですが、自宅で聴取する際にはワイドFM放送のステレオ放送をスピーカーでも楽しみたく、こんなものが完成しました。

採用ケースは、スピーカーの口径を稼いで高音質化を図りたかったので、お馴染みタカチさんのこちらのケースにしました。確か一個あたり500円程度で、コストパフォーマンスに優れていますがしっかりした肉厚と天面部(この仕上げで言う所の側面)がパネルとして取り外せるようになっており、加工時便利ですしアルミ板等に差し替えも可能で使い勝手二重丸です。

右側は単四2本電池ケース付、左側は電池ケースなしで主回路と操作スイッチ・入出力ジャック・インジケーター類を搭載しています。右側電池ケース付部と左側主回路部間は汎用ステレオ3.5mmジャック付ケーブルで結び、VccとGND・右側スピーカー出力を収納しています。

今回のDSPラジオモジュールもポケットラジオと同じM6952を採用して、折角ステレオ対応なので外部LINE入力も付けて携帯音楽プレーヤー対応にしてみました。ラジオモジュール+オペアンプ(NJM2073)とオペアンプのみを単に3接点スライドスイッチで切替えるだけです。

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側面のジャック類パネルにはバンド表示LED2個を並べたら満席になってしまったので、バンド表示LEDを2色LEDにするか迷いましたが買いに行くのも面倒なのと視認性を考えて、チューニングLEDはフロント部のスピーカーグリル用パンチングパネルの穴からLEDを覗かせることにしました。使ってみると側面は横から覗き込まないと見えないのでこの方が自然で、これはこれで正解でした。

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側面については、最上段からFM放送用のロッドアンテナ端子、ヘッドホン端子、バンド表示LED(中波・FM)、外部LINE入力端子です。今回は前作のポケットラジオより一回り大きなケース実装なので余裕かと思いきや、結局またギリギリ実装でした。

また、内蔵スピーカーは口径が大きい方が良いと思い、メーカー不明のアルニコスピーカーを入れてみましたがこれが酷い音質でFM放送でも中波局かという程中高域が出ない代物でした。仕方なく、前作で口径28mmながら元気で明るい音が出るフォスター製のこのコンパクトスピーカーに載替して落ち着きました。

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3.5mmステレオプラグと見比べて頂ければコンパクトさがお分かりいただけると思います。この紙コーンでない樹脂系?コーンでも解像度はそこそこ、スピーカーを机と直角に置くセッティングによっては低音もそこそこ出ます。

もっとも、低音と言っても音楽を聴くのに満足できるようなしっかりした低音が出るわけではなく、トーク番組の人声がスカスカではなく低音成分が聴こえる程度です。この口径にしては、随分しっかりした音が鳴りますので、ラジオ用にはもってこいです。

この口径でこの音質なので、もう少し口径が大きい製品であれば素晴らしい音になるかと改めてフォスター電機さんのサイト組み込み用スピーカーのライナップを確認してみましたが、これ以上大きなものは丸型では無くコーンの材質が違うのと厚みがかなり厚くなるものしかありませんでした。

ところでオマケ機能の外部LINE入力端子ですが、これは残念ながらシャリシャリ音すぎて実用レベルには至りませんでした。せいぜい、中波ラジオの外部低周波増幅回路+スピーカー用途という所でしょう。

M6952ラジオモジュールはDSPラジオながら、MPU(外部制御回路)無しでアナログなボリュームでチューニング出来る所が気に入っています。ラジオっぽいですよね。

内部構造については、次のエントリーで取り上げます。



posted by ハリー伊藤 at 07:47| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ラジヲの製作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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